渋柿の渋抜き方法を紹介してみる

はじめに

こんにちは。ネットワークデザインスタジオB4の阿部です。 10月ごろの話なのですが、祖母の家に帰った際に柿の収穫を行いました。屋根に登り、従兄弟たちと協力して収穫しました。30Lの袋3個分も採れました。

収穫した柿

これが屋根からの景色です。新潟の山と田んぼが見えて開放的でした。

屋根上からみた景色

採った柿は自分たちで加工し、自分たちで頂きました。その時祖母に教えてもらった柿の加工方法をここで共有したいと思います。

柿の種類

まず柿には甘柿と渋柿の2種類があります。 甘柿は自然に甘くなるのでそのまま食べることができます。 渋柿はそのまま食べると苦いです。渋を抜くか、干し柿にすると美味しく食べられます。 今回収穫したのは渋柿だったので、渋抜きを行いました。

渋抜きの方法

祖母に教えてもらった方法はこうです。

渋抜き方法

渋抜きのやり方

  1. ヘタを根本から切る

  2. 切った部分に、ティッシュや布を使って焼酎を染み込ませる

  3. 密閉して、1週間放置

これだけで渋柿が甘い柿に生まれ変わります。焼酎を少し染み込ませた程度で変わるのかと不安でしたが、ちゃんと柿全体が甘くなってました。美味しかったです。

おわりに

今回は渋柿の渋抜き方法についてお話ししました。ちなみに柿は実がなるのに8年かかるらしいです。「桃栗三年柿八年」と言いますが、本当だったんですね。大量に収穫してしまいました。

ギリシャ旅行 ギリシャ国内での飛行機・フェリー編

はじめに

 こんにちは。ネットワークデザインスタジオM2の及川です。前回のブログ記事に引き続き、夏休み中のギリシャ旅行について書きたいと思います。今回は、ギリシャ国内での飛行機・フェリーによる移動についてです。

ギリシャ旅行の旅程

 今回の旅程は以下です。

サントリーニ島の景色

ギリシャ国内の飛行機での移動

 アテネからクレタ島への移動とミコノス島からアテネまでの移動では、国内線を利用しました。概要は以下の通りです。

アテネ(ATH) -> クレタイラクリオン(HER)

  • 9月下旬
  • 18:05 - 18:55
  • Olympic Air
  • 約13,962円 / 1名
  • 機内持ち込み荷物 25 x 45 x 56cm 1個あたり8kgまで
  • 預け入れて荷物 1個あたり23kgまで

ミコノス(JMK) -> アテネ(ATH)

  • 9月下旬
  • 17:45 - 18:25 (予定時間)
  • Aegean Airlines
  • 約11,716円 / 1名
  • 機内持ち込み荷物 25 x 45 x 56cm 1個あたり8kgまで
  • 預け入れて荷物 1個あたり23kgまで

 スカイスキャナーで価格・時間を調べた後、Booking.comで予約をしました。どちらのフライトも遅延や欠航はなく、問題なく移動することができました。ミコノスからアテネの移動では、予定よりも短い時間のフライトでした。そのため、離陸してシートベルトサインが外れた瞬間にCAさんが早足で水を配り、配り終えると同時に着陸体制に入るという面白い体験をしました。

ギリシャ国内でのフェリーでの移動

 クレタからサントリーニへの移動と、サントリーニからミコノスの移動ではフェリーを利用しました。

見かけたフェリー。乗船したものとは異なります。

イラクリオン - サントリーニ (ティラ)

  • 8:00 - 9:50
  • SEAJETS
  • 約8,136円 / 1名

サントリーニ(ティラ) - ミコノス

  • 13:35 - 16:20 (予定時間)
  • SEAJETS
  • 約8,621円 / 1名

 Direct Ferriesで価格・時間を調べた後、SEAJETSの公式サイトから予約をしました。

イラクリオン - サントリー

 イラクリオンからサントリーニでの移動自体は、ほぼほぼ定刻通りの移動を行うことができました。
 事前に調べた際に、「出発時間に余裕を持って行ったほうがよい」と書いてあったため、1時間強余裕を持って乗り場に到着しました。門の中にチケット発行のための長蛇の列がいくつかあり、船に乗るまでにかなり時間がかかりました。事前にWebでチケットを予約していたため、そのまま乗り込めると思っていたのですが、紙チケットの発行が必要でした。列の最後尾に係員の方が立っており、どの列に並べばいいか教えてくれます。しかし、私たちは間違った列を案内されており、窓口にたどり着いた後に他の窓口に案内され直しました(泣)。
 乗船後、キャリーケースのような大きな荷物は、客席(2階)ではなく貨物スペース(1階)に来た順で置く形でした。異国の地で荷物を放っておくのはなかなか怖かったですが、紛失することもなく無事でした。
 席は指定席で、予約時のメールには載っておらず、紙チケットに座席が書いてありました。他の方々はグループごとに横並びだったのですが、なぜか私たちだけ縦並びでした。乗り込んでから出航まではほとんど待ち時間がなかったので、余裕を持って乗り場にいてよかったと思います。
 船酔いを懸念していたものの、今回のフェリー移動は波も高くなく、船も大きいタイプだったため、私たちも含め周りで船酔いをした方はいませんでした。

サントリーニ(ティラ) - ミコノス

 サントリーニからミコノスの移動が本当に大変でした。まず、出発の時刻になってもフェリーは現れず、特に放送や案内もないまま1時間ほど待ちました。同じゲートのお客さん同士で、「ここはミコノス行きであっているか?」「13:35発であっているか?」などの会話が聞こえ、みんな不安そうにしていました。
 その後、小さめな船がやってきて、乗り込んでいきました。今回のフェリーは小さめだったため、キャリーケースは客席付近に設置された新幹線のような荷物置き場に置きました。今回もなぜか私たちだけ縦並びでした(笑)。
 出発後、すぐに船が揺れ始めました。ジェットコースター並みの浮遊感が繰り返す中、係の人が体調不良者用に紙袋を持って客席に現れました。具合が悪そうな人には声をかけ、紙袋を配っていきます。見渡すと色々なところで具合が悪そうな人がみられました。どうやら撮影は禁止のようで、友人が揺れの様子を動画で撮影していると、目の前で削除するように言われていました。
 結果的に、予定よりも3時間程度遅れての到着でした。日本の酔い止めに本当に感謝する移動でした。フェリーでの移動を考えている方は、酔い止めを持って行くことを強くお勧めします。

おわりに

 今回は、ギリシャ国内での飛行機やフェリーによる移動についてまとめました。海外旅行では大きな荷物を持っての移動となることが多いと思うので、荷物のオプションについての確認や、置き場所について確認しておくのが大切だと感じました。

騒音日記(四)

 この日記は、自分が聞こえた騒音や感じた騒音を記録します。とくに、僕に影響を与えた騒音や感想を記録します。

目次

はじめに

 こんにちは。アンです。先月の「騒音日記(三)」に引き続き、今回は2023.8.28〜2023.9.10の2週間の日記を公開します。  

NoisePlanet_OMICRON by Samuel YAN (https://openprocessing.org/sketch/1873227)

2023.8.28(月)

急行の井の頭線の列車で聞いた「ガス代」

 電車に座って電車の発車を待っていたとき、友達と雑談した。電車の中は静かだった。そのとき、「ガス代」という言葉に注意を惹かれた。音源のところを見ると、2人の男性が「ガス代」についてディスカッションしていることがわかった。2メートルくらい離れたところに立っていた人たちの言葉が聴こえたことに驚いた。ブロックチェーンについてのワークショップに参加している私たちに身近な言葉だったから、聴こえて注意を惹かれたかもしらない。本当にNFTについての「ガス代」を話しているかを確認するため、遠いところからの声に注目して友達と一緒にチェックした。やっぱり聞いたのはNFTについての「ガス代」だねという結論だった。

2023.9.1(金)

スタッフを5回くらい呼んだおばあちゃん

 今日、ドトールに行ってアイスコーヒーを頼んだ。作業したかったので、店内で1時間くらい過ごした。入店すると、目の前に白髪のおばあちゃんがいた。レジの前で、ストレッチしていた。まず、それに驚いた。自分は行列の2番目だけど、前の注文が多かったため、1番目のおばあちゃんはまだ注文を聞かれず、待っていた。待っているので、ストレッチしていたのかもしれない。その後、おばあちゃんが頼んだドリンクのカップをテイクアウト用のカップに変えてほしかったので待っていたことがわかった。そして、やっと自分の番になって、ドリンクを頼んだ。ほぼ満席だったので、レジの対面に座った。右を見ると、あのおばあちゃんがまたレジ前に立っていた。今回はハンカチとサングラスを持っていた。おばあちゃんを正面から見たことはないけど、言葉の発音から判断すると、おばあちゃんの歯が少ないことがわかった。そのため、おばあちゃんが店員に話した内容が私にははっきりわからなかった。そのときは店員が2人しかいなかったので、「少々お待ちください」と返事していた。2分くらい後、店員がレジから出ておばあちゃんの隣に移動した。そして、おばあちゃんのハンカチとサングラスを取って、ハンカチを使ってサングラスを拭いた。拭きながら「ここ、こことここで拭いたら良いでしょうか」っておばあちゃんに確認した。もう一回驚いた。日本のサービス業界は、そんな細かいことまでサービスを提供しているんだねと。その後、「お湯頂戴?」「片付けてください」などもう2、3回くらい店員を呼んだ。レジの隣に座って作業に集中したかった私にとって、本当にうるさかった。イライラして、全然落ち着かなかった。気持ちは驚きから、「うるさくて面倒臭い」「また?」「やめてよ」など、怒りまではなかったけど気分が悪くなった。

2023.9.5(火)

拍手・歓声

 午後、友達と東京ドームに行ってボーリングで遊んだ。4年ぶり、日本で初めてのボーリングだから、緊張した。全員揃って、入り口で久しぶりにみんなと挨拶した。みんな最近あまりボーリングで遊んでなかったので、緊張しながら、楽しみに来てテンション上がった。最初の何回か、みんなの点数は低かった。でも、誰かが初めてのストライクを達成した瞬間、みんな一斉に大声で歓声をあげて拍手した。もちろん、自分もテンションが上がって拍手しながら叫んだ。でも、11人の声は本当に大きかった。気になった僕は、周りのスタッフと他のお客様を見た。他の客がこっちを見た一方、スタッフたちは無表情だった。このような音環境にもう慣れたような顔だった。そのあと、自分も何回かストライクが出た。何回もテンションが上がってみんなと一緒に歓声をあげた。他の人にとって、私たちはうるさかったかもしれない。ほぼ1時間後、僕たちの左側に、他の十数人のグループが来た。時々、左側からの歓声と拍手の音に惹かれたことがあった。ボーリングの後、みんなと居酒屋に行って飲んだ。そこでも大声で歓声をあげた。その際、店員さんが来て、「他のお客様もいらっしゃいますので声を控えてくださるようにお願いします」って私たちに言った。そのとき、場所によって、大声が許容される程度が違うことを感じた。

2023.9.7(木)

聞こえなくなったセミの鳴き声

 今日、bilibili(中国の動画共有プラットフォーム)で「夏が終わる音がする」という動画を見た。4つの日本での代表的なセミの声を紹介した。紹介したのは、鳴き声が油を熱したときに撥ねる音に似ているアブラゼミ、「ミーンミンミンミンミンミー…」という鳴き声がよく知られているミンミンゼミ、朝夕に甲高い声で鳴くヒグラシと晩夏から初秋に発生するツクツクボウシだった。そういえば、最近、セミの声が聞こえなくなってきた。そういえば、夏が終わっているかもしれない。面白いところは2つある。1つは、セミの声は種類によってたくさんあることを知らなかったことだ。もう1つは、季節(初夏、真夏、晩夏など)と時間帯(朝、昼、夕方など)により、セミの声は違うことだ。セミの声は夏に聞こえる音だけではなく、時間の流れと季節の移ろいなどの意味もあると思う。それまでは、セミの声が騒音にしか聞こえなかった私にとって、いい勉強になった。前に紹介した4つのセミは日本でカタカナの名前で表記することが多いが、それぞれの漢字表記も面白いと思う。鳴き声の特徴で名付けられたアブラゼミとミンミンゼミは「油蟬」と「ミンミン蟬」だ。時間や季節との関係あるヒグラシとツクツクボウシは「日暮」と「寒蟬」だ。このように命名する方法は日本のロマンチックなところ、日本文化の魅力的なところだと思う。

2023.9.9(土)

大阪メトロのドアのサイン音

 中国から来た家族と旅行するため、東京から大阪に来た。新幹線の新大阪駅から大阪メトロの御堂筋線に初めて乗った。エスカレーターに乗って電車のホームに着いた。ホーム番号をスマホで確認した上、1番線に止まっている列車に入った。その後、ずっと鳴いていた提示音に惹かれた。ドアが開いたままで「ディー…ディー…」のようなゆっくりのサイン音が聞こえた。JR東日本東京メトロと違うので、気になった。最初聞いたとき、意味がわからなかった。何か異常なことが起こっているかと思った。周りの様子を確認しながら、ちゃんと聞いて少し理解できた。これは大阪特有のサイン音かもしれない。停車中の開けたままのドアのサイン音だと思う。

さいごに

 今回のブログで2023.8.28〜2023.9.10の2週間の「騒音日記」を公開しました。これからも、「騒音日記」を引き続き書きます。

はじめてのZINE制作『もじとおどる:JavaScriptで楽しむWebと文字』

『もじとおどる』表紙

はじめに

こんにちは。坂村です。初めてZINEの制作をしたので、紹介・振り返りをしてみたいと思います。

すぎもと組によるテック・ジン5冊目として『もじとおどる:JavaScriptで楽しむWebと文字』を作成しました。 本書は主宰である杉本達應先生の授業課題「Web上に詩的な作品 (a poetic piece) を企画・制作」をテーマとした20の作品を紹介したもので、学生の有志5名によって編集を行いました。

詳しくはこちらからご覧になれます

mojitoodoru.zine.sugimototatsuo.com

どんな本?

基本的なWeb技術を学んだ学生たちが、習得した技術を使用して文字にまつわる作品を制作し、Webとタイポグラフィをテーマにした20作品をおさめた作品集です。

作品を4つのカテゴリー「もじをあじわう」「もじをたのしむ」 「もじとあそぶ」「もじとおどる」に分類し、セクションごとに作品を1ページずつ紹介しています。

編集メンバーが制作した作品は、4ページにわたって詳細な解説を加えました。最後に、「もじをかたる」では作品制作を振りかえった座談会を収録しました。

はじめてZINEを作ってみて

本書は授業課題の制作物をまとめた作品集的な位置付けのZINEです。同じテーマのもと制作された作品たちですが、テーマの解釈は多種多様で、全く異なるベクトルの作品が集まりました。様々な趣向の作品たちに1つ方向性を定めて本として成り立たせていくという作業は、編集メンバー全員が初心者の状態では骨の折れる作業でした。

読み応えのある作品集を目指し、編集メンバーの作品紹介にはページを割いてコンセプトや技術的な解説も加えました。ページを割くといってもわずかなページ数だったので、自分の作品の構造の核となる技術を絞って要点だけ紹介するといった形になりました。つぎはぎコードを作成しがちな自分としては、全てに整合性があるかを考えながら、読者へのわかりやすさと嘘のない解説を書くことの難しさを感じ、普段からお世話になっている解説記事へのありがたさを数倍増しに実感した次第です。

ともあれ、技術解説に限らず「本の制作ってこんなに考えることあるのか…!」の連続でした。章立ての順番、単調さを感じさせない構成、テキストの配し方一つとっても実物が綴じられた状態のことを想像しながらレイアウトするなど、ちょっとした配慮の集合が「本」を成り立たせているんだなぁとこれまた本を作る皆様へのありがたさを感じてしまいました。

技術書典で売ってみて

「技術書典」にてお披露目ということで、ほぼ技術要素のない本書が来場者の方々にウケるのか不安でしたが、技術書の中で作品集というカテゴリーが珍しかったのか、多くの方に手に取っていただけて一安心でした。

なにより、自分が制作したものに興味を持って買っていただけるという体験は代えがたい喜びがありますね。

さいごに

はじめてのZINE、勝手がわからずに手こずった部分も多くありましたが、満足のいく仕上がりになったと思います。普段はあまり見ることのない、学生たちの多様なアイデアが集まった作品集、ぜひ手に取っていただければと思います!

騒音日記(三)

 この日記は、自分が聞こえた騒音や感じた騒音を記録します。とくに、僕に影響を与えた騒音や感想を記録します。

目次

はじめに

 こんにちは。アンです。先月の「騒音日記(二)」に引き続き、今回は2023.8.21〜2023.8.27の週の日記を公開します。

NoisePlanet_THETA by Samuel YAN (https://openprocessing.org/sketch/1868347)

2023.8.21(月)

芝刈り機の芝刈り音

 夏だから、学校のスタジオでエアコンの室内機からの音と外のセミの鳴き声が普通に聴こえた。でも、今日は、本を読みながら、窓から外での音に注意を惹かれた。何かの機械が運転中の音が聴こえた。その音の周波数はエアコンのものと異なっていた。開けている窓から聞こえる音なので音量は小さかった。でも、低周波音だから、音量が小さく聴こえるけど、心はモヤモヤした。窓を閉めてみたけど、その音はまだ聴こえた。何の音かを考えて外を眺めて探した。学校の芝生で芝刈り機を操作している作業員を見つけた。

2023.8.23(水)

傘に当たる雨音

 最近の大気が不安定なので、いきなり雷雨とかにわか雨が降ることが頻繁に発生した。今日もそうだった。1日中、何回も降りだしてまもなくやんでしまった。今朝、家から出るとき大粒の雨が降っていたので、傘をさして歩いた。アパートの出入口から出た瞬間、傘に当たる雨の音が聞こえた。激しい雨だったから、雨音も大きかった。風が吹いたので、雨も一緒に吹いた。そして、傘に当たった雨の音も風の影響を受けたようで、時々傘の左側から音が聞こえた。時々右側から、時々後ろからだった。まるで多数の方向から聞こえた交響曲だった。アパートから3、4分経って、聞こえた雨の音がだんだん小さくなってきた。止んでいるかと思った瞬間、顔に太陽の光を感じた。聞こえる雨音だけで、天気の状況を判断できるんだね。

「左へ曲がります。ご注意下さい。」

 好きな曲をイヤホンで聞きながら、交差点で信号を待っていた。そのとき、自分の右側の後ろから、車のエンジンの音と電子音響の音がだんだん近づいていることに気づいた。集中力も好きな曲からその車からの音に惹かれた。首を右後ろに向けてチェックした。確かに、そのトラックがこっちに近づいてきた。電子のサイン音以外、「左へ曲がります。ご注意下さい。」という報知の内容も聞こえた。交差点に近いところから、信号を待って左へ曲がった数十秒の間に、「左へ曲がります。ご注意下さい。」という音が5、6回以上繰り返された。

2023.8.25(金)

うるさい金曜(夜の通勤ラッシュの時間帯)

 18時半くらいに家から出て駅に行く途中、普通に歩きながらスマホを操作して聞きたかった曲を探していた。前から子供たちの声が聞こえていた。自分の目はスマホから目の前にいる声の源を見た。お母さん2人と子供2人だった。お母さん同士が歩きながら互いに話していた。子供たちは母の身の周りで走って遊んでいた。子供の声は大人のより音調が高いので同じ距離でもより聴こえやすいかなぁと考えた。

 その瞬間、ワンちゃんの鳴き声を聞いた。目の前にいる4人がびっくりした後、一斎に道路の向こうを見た。自分もびっくりして、音源を確認したかったため同じタイミングで同じ方向を見た。動物病院のドアが開いて、50代くらいの夫婦がベビーカーを押してドアから歩いて出てきた。もっと確認するとベビーカーに2頭のワンちゃんがいることが分かった。小型犬のチワワ2頭だった。病院の前に何人が並んでいたので、チワワたちが隣の知らない人に吠えた。「ワン、ワン」って3、4回繰り返した。小型犬だから、子供の声より音調が高い。聴こえた音も子供の声より鋭かった。

 犬の鳴き声を確認している間、何台もの車が自分の目の前を左から右へと疾走していた。もちろん、車のエンジン音が聴こえた。

 駅に近づくと人と車が増えた。交差点で人の話し声、車のエンジンの音、信号機の音、駅からの放送、電車の音、飲食店のドアから漏れる賑やかな音声などが聴こえた。

 そして、中央線に乗りたかったので、ホームに着いた。電車が遅れていたので、状況説明するための放送が多かった。落ち着かなかった。スマホで運行情報を確認した。

2023.8.26(土)

ワークショップの会場のBGM:EDM?

 今日から渋谷のCCBTのワークショップに参加することになった。初日なので、ワクワクした。昼休憩を挟んで午後3時くらいまで参加者のみんなの自己紹介を行なった。そして最初のレクチャーまで15分くらいの休憩時間があった。昨日の夜、あまり眠れなかった私は、すごく眠くなってきた。でも、みんなテンションが上がっているので、休憩中でもディスカッションしていて会場が賑やかになっていた。そのとき、自分の耳に流れていたBGMに驚いた。EDMだった。音量は大きくなかったけど、リズムは速かった。休憩時間だけど、眠くなっている私は、心がイライラして、全然落ち着かなかった。あのBGMにずっと注目していた。予定時間通りレクチャーが開講されたけど、BGMは開講した2、3分間も流れ続けた。他の参加者が気づいたかどうかわからないけど。

エアコンの吹き出し口から風の声

 ワークショップの会場は普通の部屋より広いので、室内の温度を抑えるため、家庭用のエアコンより強い冷房が設置されていた。会場は4つのドアがあった。それぞれのドアの上の壁に4つの吹き出し口が設置されていた。だから、合計16個の吹き出し口だ。そのなかの4つの口から出る風の音が、とくに大きく聴こえた。ずっと気になっていた。講義のときも、休憩のときも、自由なディスカッションのときも、聴こえていた。

さいごに

 今回のブログで2023.8.21~2023.8.27の週の「騒音日記」を公開しました。これからも、「騒音日記」を引き続き書きます。

ギリシャ旅行 アテネ交通機関編

はじめに

 こんにちは。ネットワークデザインスタジオM2の及川です。ついに学生最後の年です。長く休みをもらえるのは最後かもしれない…!ということで、夏休みに同学域の友人と11日間のギリシャ旅行へ行ってきました。今回は、アテネでの交通機関について紹介したいと思います。

パルテノン神殿

今回訪れた場所

 今回の旅程は以下です。

アテネの交通

 アテネでの交通は、電車とバスを利用して移動しました。以下は電車の路線図です。

アテネの路線図

出典: Athens Metro Map 2023/2024 | Englobia Travel

 市内から、Doukissis Plakentiasより先に行くためには、基本的に空港チケットが必要になります。電車とバスは基本的に同じチケットで乗ることができます。基本的なチケットの種類は以下です(他にもあるため詳細はホームページをご確認ください)。

シングルチケット

種類 料金 注意事項
90分チケット 1,2€ X80系のバスおよび空港/市内間の移動は含まない
1日チケット 4,1€ 空港/市内間の移動は含まない
5日チケット 8,2€ X80系のバスおよび空港/市内間の移動は含まない
3日観光チケット 20€ 空港/市内間の移動を往復分含む

空港チケット

種類 料金 注意事項
バス専用 片道 5,5€
片道 9€
往復 16€

出典: Prices of Products – OASA

※ 片道・往復チケットは有効化(機械などにタップした瞬間)から90分間利用することができます。

 ここで注意した方がよいのが、どのチケットを買っても見た目が同じということです。複数のチケットを購入した場合、しっかり分けて管理すると良いと思います。

 ちなみに、バス専用チケット以外の空港チケットでは、空港から市内の駅で電車を降りた後、市内の移動に使うことも可能です(市内の駅で電車の乗り換えやバスの乗り換えができます)。空港チケットという名前だったため、空港から市内圏に移動した後、市内での移動には使えないのかと思いましたが、窓口のお姉さんに可能であることを教えてもらいました。

 日本では、乗った距離に応じて料金が変わることが多いですが、アテネでは時間制でした。バスでは乗る際にしかタップしないため、ガバガバな気もしますが…(笑)

私たちが購入したチケット

 一度目のアテネでは、空港チケットの往復チケットと、シングルチケットの5日チケットを購入しました。3日間だけだったので、90分チケットを複数回購入した方が安く済んだかもしれないのですが、いちいち時間を確認したり、5日チケットのほうがお得だった…などと落ち込んだりするのも嫌だったので、このチョイスにしました。一度目では、空港と市内の移動に空港チケットを、市内の移動には5日チケットを使って移動しました。
 二度目のアテネでは、空港チケットの往復チケットを利用しました。どのチケットを買うべきか分からす、窓口で購入しました。一つ前で触れた、空港チケットでも市内を移動することができることはここで教えてもらいました。危うく空港チケットのほかにシングルチケットを買うところだったので、思い切って尋ねることも大事だなあと感じました。

公共交通機関の治安は?

 スリが多いと聞いていましたが、今回のアテネでの移動では物をすられたり危険なことに巻き込まれたりすることはありませんでした。私たちも、スリが多いということは事前知識として持っていたため、荷物から目を離さないことやチャックに鍵をかけるなど徹底していたおかげかもしれません。ただ、友人が駅のホームでスマホをいじっていたら、現地の男性が危ないからしまった方がいいよと声をかけられていたので、やはり気を抜いていると危険なのかもしれません。雰囲気としては、すごく大きな声で喋っている若者や、大きな音で音楽をかけている人をちらほら見かけました。関わらなければ問題ないと思いますが、少しドキリとしました。また、緑ラインの電車は落書きがすごいです。どこでどうやって描いているんだろう…

アテネ市内 緑ラインの電車

アテネでの交通に関する思い出

  1. 堂々とした無賃乗車

 アテネで電車を降りた際に、スーツケースを持っていたためエレベーターを利用しました。すると、もうドアがほぼほぼ閉じかけているにもかかわらず、現地の若い女性が必死に乗り込んできたのです。少し不思議に思いながら、改札階へ到達し開くボタンを押して女性が降りるのを待ちました。しかし、一向に降りる気配がありません。友人と顔を見合わせてエレベーターから降り、改札を通ろうとした瞬間、友人が開けたゲートをその女性が強行突破してきたのです(笑)その後、彼女はありがとうとギリシャ語で一言残して立ち去って行きました。日本でもたまに改札を無理やり通る人は見かけたりしますが…アテネではこのように無賃乗車をしている場面を何回か見かけました。直接の危害は特にないですが、あまりの手慣れさに少しびっくりした出来事でした。

  1. アコーディオン奏者

 アテネの電車の中では、アコーディオン奏者の方々を何回か見かけました。特に多いのは、空港と市内を結ぶ電車の中でした。若い夫婦で演奏をしていたり、お母さんが演奏、小学生低学年くらいの息子がチップを集めていたりしていました。旅行の初日に見かけた際には、友人と「本当に儲かっているのかな。まあ成功体験があるからやっているんだろうけど」などと会話していました。チップを入れる人を見かけなかったからです。しかし、旅行最終日の市内から空港へ向かう電車の中では、何度かチップを入れる音が聞こえました。推測するに、これから母国に帰る旅行者が、余った小銭くらいなら…と入れているのではないかと思います。残念ながら、私は小銭をほぼ使い切ってしまっていたので渡すことはできませんでしたが、おそらく手持ちがあったら同様にしていたかもしれません。人の心理読み取って商売する人はどこにでもいるもんだなと感じたのです。

おわりに

 今回は、アテネ交通機関について紹介しました。東京の電車や地下鉄とは違いシンプルな路線図をしているので、何日間か乗っているうちに路線図を見なくても駅名がわかるようになったのが嬉しかったです。島と島の移動などでもいくつかエピソードがあるので、また次回紹介したいと思います。

騒音日記(二)

 この日記は、自分が聞こえた騒音や感じた騒音を記録します。とくに、僕に影響を与えた騒音や感想を記録します。

目次

はじめに

Rainy day by Samuel YAN (https://openprocessing.org/sketch/2016869)

 こんにちは。アンです。先月の「騒音日記(一)」に引き続き、今回は2023.8.14〜2023.8.20の週の日記を公開します。

2023.8.14(月)

豪雨の音

 最近、台風7号が日本の本州に近づいている。先日、天気予報によると、台風7号が関東に向かっていたが、関西方面に向かっていた。でも、強風、豪雨などが起こった。ずっと雨が降っていたわけではないけど、台風のせいで大気は不安定だった。いきなり大粒の豪雨が降り、窓から外の風景が見えなくなることもあった。そのため、雨の音も大きかった。家の窓ガラス、ベランダの床、駐輪場のビニール製の天井などに当たる雨音はシンフォニアのように聴こえた。

2023.8.16(水)

電車でお隣さんからの話し声

 今日、座れたのはよかったけど、左と右に座った2人の外国人は知り合い同士だった。耳だけなく目もうるさかった。

 最初は右側の席に欧米人の女の子が座った。2、3駅を経て左側の席にも女の子が座った。そこまで、全然違和感がなかった。みんな普通に座っていた。でも、いきなり右側の方が頭を左に向かって何かを話した。俺に話しているかと疑うと、左側の方が頭を右に向けてきた。「あ!ヤバ!知り合い同士の真ん中に座った。それも英語で話し合っている外国人!」と考えていた、あの瞬間に。でも、自分もそろそろ降りるので、そのまま我慢して座っていいと判断した。引き続き、イヤホンのなかで流れる音楽と手に持っている本に集中したかった。日本人として、電車で静かにするのが基本中の基本のマナーだが、外国人には通じないそうだ。自分の左と右のコミュニケーションが止まらなかった。話の内容はイヤホンを使って音楽を聴いていた私にも届いた。話し声が聞こえただけではなかった。右側の方がスマホを持って左側に渡った。なんか、ある写真やニュースを共有した。真ん中に座っていた私にとって、本当にうるさかった。全然本に集中できなかった。

賑やかなサンシャイン60通り

 サンシャイン60通りとは、JR池袋駅東口からすぐのグリーン大通りの東口五差路交差点とサンシャイン60を結ぶ約200〜300mの通りだ。池袋最大の繁華街で、深夜から早朝にかけての時間帯以外は歩行者天国になっている。その短い道路に不思議な音風景が存在する。いつも人が多いので、人間からの話し声、笑い声、足音などが聞こえる。また、道路両側の店舗から外に向かうスピーカーがたくさんあって、それらのスピーカーから宣伝用の情報や告知などが流れている。さらに、街灯の上部についているスピーカーもあり、そこからの宣伝用のCMとか曲とかもずっと放送されている。うるさいとも言えるほどの賑やかさを耳に感じた。街灯の上部にあるスピーカーは多分指向性があるので、異なるスピーカーから曲が違う、歩きながら区域によって聴こえる曲が変わる。同じ街灯の上に、向かっている方向が違う2つのスピーカーがついている。その同じ街灯上の2つのスピーカーから違う曲や内容が放送されている状況もある。あの周辺に立つと、両耳から聴こえる情報が違った。なんか不思議だと思う。

交差点の信号機からのサイン音(2種の音)

 池袋の東口五差路という交差点で信号を待った。赤信号から青信号になる瞬間、2種のサイン音が流れた。信号機に詳しくないので、そのサイン音で伝えるメッセージがわからなかった。どのような音かというと、一つは、周波数が違う2個の電子音がセットでゆっくり流れている。もう一つは、同じ周波数の電子音3個がセットになって速く流れている。

 「日本の音響装置付信号機[1]」のウィキペディアによると、誘導音には擬音式とメロディ式がある。池袋で聞いた2種のサイン音は擬音式だと思う。擬音式では「カッコー」ないしは「カカコー」が東西または南北もしくは主道路横断用に、「ピヨ」ないしは「ピヨピヨ」が南北または東西もしくは従道路横断用にそれぞれ使用される。

2023.8.18(金)

Spacesの録音データのなかのサイレン

 今朝、学校に行くバスでX(旧Twitter)のSpacesの録音データの「Casey REAS、GenArtの歴史について話そう!」を聞いた。3人でアーティストのCasey REASやジェネラティブアートの歴史について話し合っていた。話を聞きながら、救急車のサイレンの音に気づいた。2回も聞いた。会話の内容より、サイレンの音に注意した。たった数秒間だけど。イヤホンを使って聞いたので、あのサイレンを聞いた際、録音データのなかの音か、現実世界で私とすれ違った音なのか分からなくなった。バスの車窓から外を見てチェックし、あのサイレンは録音データのなかの音だと確信した。

大判プリンタの機械音

 プリンタ:EPSON SureColor P6050

 クリーニング中の音

 研究室をPRするためのA1サイズのポスターを印刷する必要があった。自分が担当したので、学校の大判プリンタを初めて使った。印刷の準備を終え、印刷するボタンを押すと、プリンタから大きい音が出た。びっくりした。普通の印刷中の音よりうるさかった。何かが高速にずっと回っているような音と強い風が吹いている音だった。プリンタのスクリーンを見ると、「クリーニング中」と表示されていた。クリーニング完了後、印刷が始まるとスクリーンに「印刷中」と表示された。印刷中も多少機械音が発生した。普通の印刷の音だった。その後、紙がロールされ、印刷サイズに合わせて紙が切れる音もあった。そして、「クリーニング中」のような音がもう1回数秒間聞こえた。最後、機械が止まって静かに戻った。

さいごに

 今回のブログで2023.8.14~2023.8.20の週の「騒音日記」を公開しました。これからも、「騒音日記」を引き続き書きます。

参考資料

[1] 日本の音響装置付信号機 - Wikipedia