2024年、AIハードウェアの現在地 〜 Humane Ai Pin・rabbit r1・Brilliant Labs Frame・Open Interpreter 01・Rewind Pendant・Tabから考える〜

はじめに

B4の坂村です。 今回は発展目覚ましく、私が動向を追っているAIハードウェアについて深掘りします。

AIを主軸に置いたハードウェアは、ChatGPTの登場から1年経過した2023年後半から現在にかけて多く発表されており、実現可能な処理やその形状はさまざまで、中にはスマートフォンを置き換えようとするものまであります。今回はそれらをまとめることでAIファーストのハードウェアがどのようなものかを考えます。

今回紹介するAIハードウェア一覧

少し見づらいですが表にしてみました。情報のインプット方法や形状、プロジェクトのスタンスなどがさまざまなのがわかります。拡大してご覧ください!

AIハードウェアリスト
AIハードウェアリスト

フォームファクターについて

スマートフォンは、その機能はもちろん、一面のタッチスクリーンという形状がガラケーを置き換えたと言っても過言ではありません。つまり、その形状は機能と同等に影響力を持つということです。では、AIハードウェアはどのような形状(フォームファクター)を持つのでしょうか。

AIはコンピュータの処理を自然言語で行うため、アプリケーションという概念を取り払って処理を行うことができると言われます。となると必ずしも一面のタッチスクリーンが必要でないかもしれません。

以下に紹介するハードウェアの多くがウェアラブル端末として設計されていることはとても面白い状況だと考えます。ウェアラブル端末は体に着用するためサイズや機能が制限されがちですが、AIによって形状から制限を取り払われると大きな効果を発揮するのではないでしょうか。

AIの発達と同時に通信技術の発展により、データの処理をローカル上で行う必要がなくなったこともこの現象の一端を担っています。実際、多くがローカルで処理を行わずにサーバーやスマートフォンを利用して処理を行っています。

つまり、AIと通信技術の双方が発展したことによってウェアラブル端末にその可能性が託されたわけです。

では、実際にその例を見てみましょう。

AIの利用の仕方について

ひとくちにAIハードウェアと言っても多くのパターンが存在します。今回はこれらを2つに大別してご紹介します。

ユーザからのリクエストを元に処理を実行

Humane Ai Pin・rabbit r1・Brilliant Labs Frame・Open Interpreter 01

スマートフォンと同様、ユーザは能動的に望む処理をリクエストします。 これらは基本的に現在目にするChatGPTなどの機能を活用し、自然言語によって検索や操作を行うことができます。

利点:AIとの会話にコンテキストを持ち込める

Web上のインターフェースと異なり、ユーザについての情報や前後のリクエスト、現在地などのリアルタイムな情報を前提にリクエストを処理することが可能です。

問題点:スマートフォンに対する優位性が少ない

一見すると多くの優位性を持つように見えますが、実態は音声コマンドによってアプリケーションを動作させられることに留まり、個別の仔細な要望に応えているスマートフォンのアプリケーション群と比較するとまだまだできることは少ないのが現状です。

セカンドブレインとして動作

Rewind Pendant・Tab

スマートフォンを置き換えようとしたり、機能を拡張させようとするのが上記のものですが、こちらは少し違います。

ウェアラブル端末であることを前提とすることで、ユーザについての情報を常に収集して記憶の補助やアシスタントとして機能するのがこちらです。

利点:コンピュータの「記憶力」の活用

記憶とはコンピュータが人間に対して圧倒的な優位性を持つ領域であり、AIがこれらのデータを活用することでその優位性を増幅することができます。

問題点:プライバシー

データを集め続ける必要があるという特性上、プライバシーが付き物です。これをどう解決するかはどこも明確な答えを持っていません。

実際のAIハードウェアの紹介

では、実際に現在発表されているハードウェアを紹介します。この市場は発展目覚ましく漏れがあるとは思いますが、大きなプロジェクトはカバーできていると思います。(今回は大企業のプロジェクトは省いています)

Humane Ai Pin

2023年11月発表。

現在発表されているAIハードウェアの中で唯一スマートフォンをリプレイスする可能性をもつ。ウェアラブルな端末は、音声コマンドやジェスチャーで電話やテキストメッセージなどを行うことができるほか、Laser Ink Displayによって手に情報を映し出すことが可能。AIを効果的に使うことでスマートフォンによってもたらされた多くの煩わしい事柄から解放されることを大きなメリットとして挙げるほか、AIはローカルで動作するためAIに付き物のプライバシー問題も解消していると言える。

humane.com

rabbit r1

2024年1月発表。

独自の概念LAM(Large Action Model)によって既存のアプリケーションのUIの操作方法を学習し、ユーザの代わりに操作する。r1も音声コマンドを主な操作方法とし、スマートフォンと同様液晶ディスプレイに情報を表示する。特徴的なハードウェアデザインだが、可能なことは限りなくスマートフォンに近い。通話などには対応していない。AIはサーバーによって動作する。

www.rabbit.tech

Brilliant Labs Frame

2024年1月発表。

メガネ型のウェアラブル端末。スマートフォンと接続することで動作し、カメラとマイクから指示を受付け、テキストと画像による出力はレンズ上に表示される。メガネ型の利点は最も顔に近い形状であることで情報へのアクセスが容易なことと端末の取り出しが不要なこと。処理をスマートフォン経由で行うことでハードウェア自体を軽量にし、スマートフォンと共存させることは使用上の多くの問題点に対する現実的な解決策。完全なオープンソースプロジェクトでもあり、ソフトウェアだけでなくハードウェアのCADデータまで公開するなど、ユーザコミュニティによる開発の促進を狙っていることも特徴。

brilliant.xyz

Open Interpreter 01 Light

2024年3月発表。

rabbit r1のオープンソースバージョンを作ることを目的としたプロジェクト。Open Interpreter自体は2023年9月に公開されたプロジェクトで、PCのローカル上で動作し、AIを使用してコマンドライン上からPCの操作を可能にしたもの。2024年3月に発表された01 Lightは音声コマンドの入力装置として外部ハードウェアを使用し、サーバーとして動作するPCの操作を行うことができる。PCの操作方法を音声でAIに学習させることができる。完全にローカル動作する01 Heavyも開発中で、Frameと同じくソフトウェアからハードウェアまで全てがオープンソースで公開されている。

www.openinterpreter.com

Rewind Pendant

2023年9月発表。

PCやスマートフォン上での操作記録を記憶するRewindというソフトウェアを元にしたプロジェクト。ペンダント型で会話を記録し、それらを検索することができる。PCなどの操作記録と併せて検索可能になると予想されるため、実質的に生活上自分が接したほとんどの情報に対して検索を行うことができる。会話の記録はユーザによって承認されたもののみで、データはスマートフォンローカルに保存される。

www.rewind.ai

Tab

2023年10月発表。

ペンダント型で会話を記録する。Rewindと異なる点は常時録音する点と、そのデータの活用方法にある。ユーザが能動的に検索をするだけでなく、AIをパーソナルなアシスタントとして機能させ、会話の記録から必要な情報を必要なときにスマートフォンに通知したり、ユーザの会話からメンタル上の問題などを推測することでユーザのことを100%知るセラピスト的な役割を果たす。

mytab.ai

その他の色々なウェアラブルバイス

先にも述べた通り、処理をローカルに依存しないこれらは簡素な技術でも実現可能なことから多くのプロジェクトを産んでいます。これらは上記のものにインスパイアされたものも多く、まさに黎明期といった感じです。

Friend

2024年3月25日発表。

多くのペンダント型デバイスが高価かつクローズドプロジェクトであることを批判して作られたオープンソースプロジェクト。

github.com

Compass

2024年3月24日発表。

tone

2024年3月27日発表。

tone.computer

Tap

2024年3月16日発表。

heytap.tech

最後に

OpenAIなどのAPIを呼び出すだけで多くのことが実現可能なAIの領域において、ハードウェアはその形を模索されている真っ只中です。この記事を執筆時点ではユーザによって触られていないものがほとんどでどのかたちが適切なのかはまだ誰もわかっていません。

また、複数がオープンソースプロジェクトであることも特筆すべき点だと考えます。ハードウェアでありながらその設計自体の余地をユーザに委ねるというのも面白い動きです。

ChatGPTの登場から約1年でこれほど多くのプロジェクトが立ち上がっていることを鑑みると、その影響力には驚かされます。また、これらの技術単なるがチャットボットに収まらないことは明白です。

今後も動向を追っていきたいです。

東京都立大学での学生生活を振り返って

はじめに

こんにちは。
修了式を無事終え、明日4/1から社会人となる及川です(3/31執筆)。

修了式では、高校2年生の夏に撮った写真と同じ画角で写真を撮りました。

f:id:jun7a:20240331225933j:image
この6年間で、個性的な同期や個性的な先生方から多くの刺激を貰いながら、様々な経験ができました。
話が散らかってしまいそうですが、この6年間での心に残っている出来事を振り返りたいと思います。

 

授業

まず1つ目は、なんと言ってもたくさんの授業です。  

インダストリアルアート学科・学域の授業では、講義形式のものは少なく、グループワークや個人での制作が多くあります。この制作の過程を通して様々なことを学びました。それは、デザインに関する事だけでなく、グループにおける立ち回りやスケジュール管理など、今後も役立つようなことばかりでした(とはいえ、スケジュール管理はまだまだ問題ですが笑)。締切直前まで、良いものを作ろうとするあまり徹夜をすることも数多くありましたが、これも良い思い出となっています。私は一人暮らしをしていたので、私の家に友達を招き、夜な夜な課題に取り組んだのが懐かしいです。(ちなみにこの徹夜のことを、「インダスナイト」と呼んでいます。先輩から引き継いだ訳では無いのに、気づいたらどの代もそう呼んでいるのが不思議ですね。)

 

卒展

2つ目は、卒業展示です。  
学部4年生と、大学院2年生の3月に学科・学域で卒業制作展を行いました。会場は東京都美術館です。この卒展には多くの来場者のみなさんが来てくださり、感想や質問を直接いただく貴重な経験ができました。自分の作品を見てもらう機会というのは、なかなか経験できないことだと思います。卒展を通して、自分の作品を体験してもらうことができたことを嬉しく思います。また、卒展に向けた準備も思い出となりました。みんなでバタバタと何かを用意するのは最後か…と少し寂しい気持ちもありつつ、パネルやアプリケーションの用意を進めました。最終的に、大きなトラブルもなくワイワイ楽しく卒展を終えることが出来、ほっとしています。

 

海外留学・海外旅行

3つ目は、海外留学・海外旅行です。  
大学1年生のときに、大学生協が主催するWalt Disney World(アメリカ・フロリダ州)でのワークショップに参加しました。このワークショップの旅程は全部で9日間程度で、4つのパークに自由に行き来することが出来ました。ずっと夢見ていた海外のディズニーパークに行けることが本当に幸せでしたし、現地の方からウォルト・ディズニーの精神などについてレクチャーを受けることが出来る大変貴重な機会でした。また、ここで出会った他の大学の方々とは、Instagramを交換し今でも刺激をもらっています。  
大学2年生の時には、カナダのトロントへ2ヶ月間短期語学留学をしました。大学は休学せず、夏休みをフルに使っての留学でした。航空券の手配や滞在先を自分で手配し、1人で長いフライトに耐え、入国審査を通過することから始まったこの経験は、私を強くしたように思います。ここでは、世界各国から集まった留学生と交流し、日本と海外の暮らしの違いをヒシヒシと感じました。また、日本・韓国・メキシコの友人それぞれ2名ずつで集まった際に、同じ出身国の者同士で母国語で会話をしたあと、みんなで英語で話し始めました。その時に、全然違う言語で考えていたことを共有できる英語ってすごいな!と思いました。短期留学を通して、「人生変わった!」とは思いませんが、じわじわと私の価値観にプラスな影響を及ぼしていると感じています。  
大学院1年生の時には、アメリカ・ロサンゼルスへ、大学院2年生の時には、シンガポールギリシャへ旅行しました。  
この旅行達のために、授業や研究以外の時間はアルバイトに時間を費やすことになりましたが、大学生のうちにいろんな所へ行くことが出来て良かったと思います。海外での生活に憧れていたこともありましたが、今の気持ちとしては、たまに旅行に行って刺激を貰うくらいがちょうどいいんだろうなと考えています。社会人は「お金はあるが時間が無い」とよく言いますが、今後も何とか時間を作り出して海外旅行に行きたいと思っています。

 

おわりに

今回は、大学・大学院での思い出を振り返りました。この6年間は本当に貴重で大切なものとなりました。明日から社会人として、頑張っていきたいと思います。
杉本先生、同期のみんな、ありがとうございました!

僕とジェネラティブアートの5年間

目次

はじめに

unTie by Samuel YAN

 こんにちは、M2のアンです。前回のゼミで、先生からM2の3人に最後の一篇のブログを頼まれました。そのときから、ずっとブログの内容に悩みました。でも、それをきっかけとして2019年4月から今までの日本での生活をもう一回脳の中で廻しました。その5年間、日本で色々勉強させていただきました。自分としては充実と激変の5年でした。では、今回のすぎもと組での最後のブログは僕とジェネラティブアートの5年間について少し詳しく話します。

2019:Processingとの出会い

 2019年3月に上海での仕事をやめて、4月に来日しました。未来の進路を考えたとき、知り合いからProcessing、TouchDesigner、vvvvなどを初めて知りました。大学時代(2009〜2013)に学校の講義でC言語を勉強したことがあります。そのため、自信を持ってProcessingの勉強を始めました。

2019年5月10日に投稿したインスタのスクリーンショット

 そのとき、日本語学校に通って日本語の勉強もともにしてました。日本語とProcessingを一緒に勉強できたらお得だと思って、日本語版のProcessingについての書籍を探しました。秋葉原書泉ブックタワーで「Processing:ビジュアルデザイナーとアーティストのためのプログラミング入門」を見つけました。税込7,700円の価格にびっくりしました。日本の書籍は高いというイメージも残っています。

書籍の表紙のスクリーンショット 出典:BNN

 しかし、2019年は、Processingに興味があり、ときどき勉強したり練習したりするだけでした。

2020:Processingと研究の繋がり

 2020年の10月から研究生として、東京都立大学の杉本先生のもとで研究活動を始めました。先生と相談したうえ、Processingを使って幾何学図形についての研究と制作を開始しました。そのとき、円についての研究と作品制作するため、真剣にProcessingを使って作品制作に試行錯誤しました。未熟な作品の「円と声」「集団の声」「さまざまな声」「少数者の声」などを制作しました。ちなみに、プロフィールアイコンとして使っている画像はその期間で制作した「集団の声」のアウトプットの1つです。

プロフィールアイコン

2021:Processingからp5.jsへ・NFTの試み

 2021年の2月から、p5.jsの勉強を始めました。

最初のp5.jsの試作のスクリーンショット

 いろいろな学習資料を探すとき、書籍の「Generative Design with p5.js」とサイトのOpenProcessingを発見しました。takawoやChe-Yu WuなどのOpenProcessingで活躍しているアーティストたちを知りました。そのあと、毎日OpenProcessingで皆様が公開している作品のソースコードを見て分析しながらp5.jsを勉強することがルーティンになりました。少し時間が経って、2021年10月19日に作品の「Shape of CONNECT 001」と「Shape of CONNECT 002」をOpenProcessingに投稿しました。

「Shape of CONNECT 001」のスクリーンショット

 そのあとの11月23日にOpenProcessingからのメールが届きました。メールの内容はOpenProcessingが運営しているジェネラティブアートNFTプラットフォームのCrayonCodesに出品の誘いでした。恐ろしくなりながら「興味があります。詳しく教えて頂いてもよろしいでしょうか」と返事しました。そして、12月に私の最初のNFT作品の「MEMOs」がリリースされました。

MEMOs by Samuel YAN

 そのとき、reona396、Che-Yu Wu、Vamoss & Anastácio、Ricard Dalmau、takawo、Senbaku、Okazz、Aleksandra Jovanić、Clay Heaton、Jerome Herr、Sayo、kusakariと一緒に出品されてすごく光栄です。

2022:dailycodingと研究

 takawoさんのdailycoding活動に影響を受けて、Genuary2022をきっかけとして、真面目にdailycodingを始めました。2022年4月から、東京都立大学大学院に進学して院生としての研究活動も開始しました。そのため、学校に集中して、学外の活動にあまり参加していませんでした。学外の活動は主に2つありました。1つは、Neurographyのメンバーとして100BANCHに選出されたプロジェクトの「脳波からリアルタイムNFTアートを生成。 唯一無二のものとして主観を永続させる。」に参加しました。もう1つは、中国の小紅書(RED)のデジタルアートを販売するプラットフォームの「R-SPACE」にシリーズ作品の「Sands」「印象の城」と「Urban ME」を出品しました。

2023:ジェネラティブアーティストとして活躍

 2023年は自分にとって激変の一年でした。ジェネラティブアーティストとしてたくさんの学外の活動に参加させていただきました。

 その1年間、さまざまなワークショップや展示会などに参加して、いろんなアーティスト、コレクター、鑑賞者、主催や運営の方たちと出会って良かったと思います。みんなにお世話になりました。今年もよろしくお願いいたします。

さいごに

 5年間の生活と変化を一気に振り返って見ると感慨深いです。そのなかで、一番印象に残って私に影響を与えているのは指導教員の杉本先生の2つの言葉です。それは「発信する力」と「ゼロから始める勇気」です。その2つの言葉を信じて、dailycodingを行っています。そしてこれからも、新しいものに好奇心を持って、失敗しても試行錯誤し続けてゆくと思います。

光の集える空間-AIに生成されたタイトルをもとに、プレイリストを作ってみた。vol.2

こんにちは、B3魚田です。 今回は先月から続けているプレイリスト制作withAIの第2回目となります。

前回のおさらい

前回は全体のテーマ設定、各プレイリストの タイトル決定のプロセスと僕が制作した「Vividなバースデーworld」のプレイリストを公開しました。
テーマは「光の集える空間」で、各プレイリストのタイトルを以下のようにしました。
1. 「Vividなバースデーworld」
2. 「時の儀式のダンスパーティー
3. 「Anothre Scape」
4. 「連鎖的酔狂行列の発光」
今回は2.「時の儀式のダンスパーティー」を制作しました。

Adobe FireFlyで生成

制作・解説

今回から、Chat-GPTとClaudeにもそれぞれプレイリストを制作してもらうことにしました。 以下は入力したプロンプトと出力結果です。

Chat-GPT

Claude

そして、以下が実際のプレイリストです。
Chat-GPT

Claude

どちらもご機嫌な雰囲気で統一されているうえ、明らかに違和感のあるような選曲、曲順にはなっていないため、よくできたプレイリストだと感じました。

選曲

2つのAIが選曲したプレイリストの共通点はいくつか見られます。 まず、英語圏の楽曲がほとんどを占めています。
次に、ABBAの「Dancing Queen」とグローリア・ゲイナ―の「I Will Survive」が共通で選曲されています。 前者はタイトルにDancingという単語が含まれているために選択されやすいと考えられますが、後者はタイトルだけでは判断できません。
「I Will Survive」は1978年にリリースされた楽曲で、音楽雑誌『ローリング・ストーン』において、2021年版最も偉大な楽曲で251位に選ばれています。 何故この楽曲がダンスのプレイリストで選曲されるのでしょうか。

調査のために、YouTubeで「I will survive dance」と検索すると、いくつもの動画が投稿されており、 以下のような社交ダンスでも使用されているようです。


www.youtube.com
こういった背景も選曲の要因になっているかもしれません。
その他に、それぞれ、選曲の方向性はあるのでしょうか。 おおよそですが、各楽曲のYouTube上の再生回数の幅は以下のようになっています。(2024/02/08集計)

最も再生回数が多いものは「Shakira - Waka Waka (This Time for Africa)」の約38億回であり、最も少ないものは「TOWA TEI-"GBI"」の約19万回で、視聴回数の幅はかなり大きいことがわかります。
次に選曲されているアーティストの出身国は以下のようになっています。
アメリカが最も多く9曲、次いでイギリスが3曲となっており、それ以外は1曲で並んでいます。 アメリカや西欧圏の楽曲が選ばれている傾向にあります。
日本の楽曲を選ぶように指示した場合も、タイトルに関係なく、「Lemon」や「前前前世」などのヒット曲のみが選曲されており、 英語圏以外についての情報の取り扱いは発展途上のようです。
そして、AIごとの選曲の傾向としてリリース年に注目すると以下のようになります。
円が大きいものほど、再生回数の多い楽曲です。

Chat-GPTが選曲したものを赤、Claudeを青、両方に選ばれたものをオレンジで表示しました。
最も新しいものがBTSの「Dynamite」で最も古いものがRichard O'Brienの「The Time Wrap」です。
このチャートからGPTは最近の楽曲を、Claudeは2000年以前の楽曲を選んだことがわかります。
以上からある程度、AIの制作するプレイリストの方向性がつかめたように感じられます。

おわり

今回は「時の儀式のダンスパーティー」というタイトルのプレイリストをChat-GPTとClaudeに制作してもらい、その選曲について少し分析を行いました。次回は「Anothre Scape」になります。ご高覧頂き、ありがとうございました。

おまけ

一応、同じタイトルで僕が制作したプレイリストも載せておきます。

2024年1月:気になったテックトピック3選

こんにちは。 日々最新のテックトレンドを追うのが趣味の、B3 の坂村です。

今回から毎月、1ヶ月間で気になったテックトピック 3 つを選んで紹介していきたいと思います。

rabbit r1

ChatGPT が登場してから 1 年が過ぎ、AI の使用が多くの人にとって日常になってきています。 現在、 AI の体験は Web アプリとして提供されることが一般的ですが、ここ数ヶ月で AI ネイティブなハードウェアが発表されてきています。

これらは新たな UI・UX を提供したり、スマートフォンと接続することで機能するもの、はたまたスタンドアローンで動作するものなど様々な形態で提案されています。また、ChatGPT を提供する OpenAI が Jony Ive のデザイン会社 LoveFrom と AI ハードウェアを開発しているという噂も出ています。

このように AI デバイスに注目が集まっている中、CES2024 に合わせて新しいデバイスが発表されました。それが rabbit の r1 というデバイス

rabbit r1 の Keynote

https://media.wired.jp/photos/659fe2352b5aea59180df364/master/w_2240,c_limit/gear-r1_USB-C_SIM.jpg

rabbit は「LLM(Large Launguage Model)」に対して「LAM(Large Action Model)」を提唱しました。これはアプリケーションの UI を AI が学習することで、アプリケーションの操作を AI が行ってくれるというモデルです。

これまでのスマートスピーカーや ChatGPT は対応したアプリケーションや情報からしか応答できなかったり、選択肢の提案などしか行えませんでした。 しかし、LAM はこの障壁を超えて私たちが AI に任せたい作業や操作を最後まで行ってくれるということです。これにより、検索はもちろんのこと、音声コマンドひとつでチケット予約やデリバリーの注文、Midjourney で画像生成を行うこともできます。

また、カメラを通じてその場の環境について質問をしたり、もちろんディスプレイの操作も可能なので、様々な利用シーンを妄想してしまいます。

今回発表されたデバイス r1 は PC やスマートフォンをリプレイスするものではなく、スマートウォッチのようにコンパニオンデバイスとしての位置付けがされており、次世代のスマートフォンを狙っているわけでなく、AI ハードウェアの浸透を狙っていると考えられます。

発表当日に 1 万台の予約を受けたということで注目度の高さが伺えるデバイスですが、どこまで浸透するかが気になるところです。

Notion カレンダー

メモアプリの Notion が元々機能連携をしていた Cron というカレンダーアプリを正式に統合し、Notion カレンダーをリリースしました。

www.notion.so

https://images.ctfassets.net/spoqsaf9291f/67GIII0VtPNUd35ATwkGwL/a4a13ff014876a4554ba7b3b79273d15/notion-calendar.png

Notion カレンダーでは、Google カレンダーなど外部のカレンダー情報を表示することはもちろん、Notion 内で作成したデータベースの情報をカレンダーに表示することが可能です。

これは、単にカレンダーアプリの選択肢が増えたことだけではなく、今後のオルタナティブアプリの可能性を感じさせるという点で興味深い事例だと考えています。現在、情報の管理や資料の作成など、GoogleApple の純正アプリを使用することが中心となっている中、Notion と Cron の連携を始めとし、単一のアプリケーションが連携する事例が増えていきています。これは、アプリケーションの選択肢が増えるだけでなく、アプリケーションの連携によって新たな価値を生み出すことができるということを示していると考えられます。もちろん、一企業のエコシステムの中で完結することも便利ですが、企業の枠を超えて連携が強化されることで、ユーザの選択肢が増えることは、単純なワクワクと共に、一強体制を破る可能性を感じさせます。

「Arc Search」 は、検索の新しい形を提案するスマートフォン用ブラウザアプリケーションです。

ブラウザを開発するスタートアップ「The Browser Company」が提供する macOS 用ブラウザアプリの Arc は、これまでのブラウザとは異なる検索の体験を提供しています。溜まりがちなタブのマネジメントをはじめ、ワークスペースといった概念やアカウントの管理など、既存のブラウザを凌駕する様々な機能を提供しています。最近では AI を用いて検索の体験を向上させる機能を提供しています。

左側でタブの管理・上部には使用頻度の高いページが常駐

arc.net

そんな Arc の iOS 用アプリケーションとしてリリースされたのが Arc Search です。

Arc Search

Arc Search

  • The Browser Company of New York Inc.
  • Utilities
  • Free
apps.apple.com

Arc Search の目玉機能が「Browse for me」というボタン。これを利用すると、上位の検索結果を要約して、知りたい内容についての独自の解説ページを提供してくれます。

Chrome などにも似たような機能が搭載されていますが、より正確で整理された情報を表示してくれる点で機能としても上回っています。また、立ち上げと同時に検索バーにフォーカスが当たってすぐに検索が始められたり、デフォルトでアドブロックが有効になっていたり、閲覧後のタブを自動でアーカイブしてくれたりと、スマートフォンで利用するブラウザとしてストレスを限りなく減らすような機能が搭載されています。

1 日幾度となく利用するブラウザ、あまり進化のなかった領域ではありますが、Arc Search は新しい検索の体験を提供してくれるアプリケーションとして注目されています。

スマートフォンアプリだけでなく、PC 用のアプリケーションも Windows への展開や更なる進化も予告されている Arc。今後の展開が楽しみです。

光の集える空間-AIに生成されたタイトルをもとに、プレイリストを作ってみた。vol.1

はじめに

 初めてまして、魚田です。 今月から、各月の僕の担当回ではプレイリストを作成・公開し、ブログ上で解説を行います。 初回である今回はプレイリストの解説の前に、テーマと各プレイリストタイトルの解説も行っています。

制作の手順

  1. まず、漠然と方針を決めます。 今回はネットワークやテクノロジー的なテーマなものとしました。
  2. 次にAIにテーマを投げて、4つのプレイリストのタイトルをある程度決めてもらいます。 その後、実例としていくつかの実際のアルバムを伝えて、よりタイトルらしくしていきます。
  3. 最後にAIのアイデアをピックアップし、少し修正。
  4. そのアルバムタイトルを基に選曲を行いました。

テーマ

テーマ:光の集える空間
プレイリストのタイトル
1. 「Vividなバースデーworld」
2. 「時の儀式のダンスパーティー
3. 「Anothre Scape」
4. 「連鎖的酔狂行列の発光」

 テーマとタイトルは「ChatGPT3.5」と「Claude」を併用し、決定しました。
 ChatGPTは、OpenAIが開発した対話型AIであり、自然言語での会話能力の高さから多くの人々の関心を呼んでいます。加えて、ChatGPTの最新バージョンであるChatGPT4は、さらなる能力の向上が図られています。 一方、Anthropicが開発するClaudeも会話AIの新星として期待されています。Claudeは文章生成能力に特化しており、ChatGPTを上回る言語運用能力を持っていると言われています。

まずこのClaudeにテーマと4回の方向性を考えてみてもらいました。 提案してもらったアイデアから、実際にリリースされている音楽アルバムの名前などを伝えながら 実際のプレイリストタイトルを考えてもらうと スタイリッシュ過ぎて名前負けしてしまう……。
ChatGPTに少し手を加えてもらいます。 アルバムの参考例を増やし、Claudeが考えてくれたタイトルを再考してもらいます。 すると以下のようになりました。 この後いくつかの回答をもらい、 "Neon Rituals", "Another Scape , "Neon Nexus", "Virtual Visual Vivid Verse"をピックアップしました。 さらに汚してもらいます。 僕自身の手を少し加えて、最終的に各回のタイトルを 各プレイリストをそれぞれ「時の儀式のダンスパーティー」「Another Scape」「連鎖的酔狂行列の発光(Neon Nexusを意訳)」「Vividなバースデーworld」としました。
最後に、Claudeにテーマを再考してもらいます。 このテーマとタイトルをもとにプレイリストを作成していきます。

解説

「Vividなバースデーworld」 今回のプレイリストでは

  • 誕生日を祝う歌や「誕生」そのものを取り扱っている

  • その他、子供や誕生日にまつわるエピソードがある

という条件で選曲し、プレイリストを作成しました。 原則として収録楽曲は10曲までとして、テンションの起伏をつけた曲順にしました。 歌が「Happy Birthday」で始まり、「Happy Birthday」で終わらせることを目標に選曲し、電気グルーヴ「HAPPY BIRTHDAY」を1曲目に、ケイティ・ペリーの「Birthday」を最後に配置しました。ほとんどの楽曲はタイトルや歌詞から採用しました。
一部楽曲については以下のような理由で採用しています。

  • 「Hyakki Yagyo」アルバムのテーマに生命の誕生が含まれているため
  • 「音楽」メンバーが子供のために制作した楽曲であるため
  • 「BADモード」レコーディングにアーティスト自身の息子が参加しているため
  • 「Answer to Remember」タイトルと直接関係していませんが、インタールードとして挿入しています

「Hyakki Yagyo」から「今日も誰かの誕生日」の流れが気に入っています。

※おまけ Apple Musicでプレイリストを作成するメリット

Appleが提供している音楽アプリ「Apple Music」にはクロスフェードという機能があります。 これは再生している楽曲の終わり際に、自動でその曲をフェードアウトさせながら、次の曲をフェードインしてくれる機能です。 この機能により、まるでDJのような曲の切り替えを楽しむことができます。 この企画で作成するプレイリストでは特にこのクロスフェードを気持ちよさを意識しています。

※アプリケーションでのみこの機能は有効です。

絵筆とコードの時空間を超える対話

台北でのジェネラティブアート展示会について

目次

はじめに

 こんにちは、アンです。最近、台湾を拠点として活動している組織のVolumeDAOから誘われ、fx(hash) 2.0に新作の「unTie」を出品しました。また、12月15日の夜に台北でテーマは「繋 Ties」というアートサロンを行いました。自分の作品の展示風景を現場で見たかったため、11日から16日まで台北に行きました。大勢の方に来場していただいたことに感謝します。12月、台北で他にもいくつかのアートやジェネラティブアートについての展示会があります。「INFLUENTIA」「Kuo Hsueh-Hu And Generative Artists: Landscape Across Centuries」「2023 Taipei Biennial」を見に行きました。そのなかで、「Kuo Hsueh-Hu And Generative Artists: Landscape Across Centuries」を13日、14日に2回鑑賞しました。今回のブログで、その展示会について詳しく話します。

展示会の概要

展示会のポスター
 テーマは日本語に翻訳すると、「郭雪湖とジェネラティブアーティストたち - 100年を超えた風景をめぐる対話」です。郭雪湖(1908-2012)は、1908年台北で生まれ、日本統治時代の台湾の画家であり、近代台湾を代表する影響力のある画家の一人として知られています。キュレーターが台湾アーティストの王新仁・林経堯・黄新・陳依純・陳普・劉乃廷6人を誘いました。作家たちが郭雪湖の《南街殷賑》、《塔山煙雲》、《滿庭香》、《淡江泊舟》などの作品を再考し、デジタルのツールを使って新作を作りました。また、テーマ、メディア、構図、色彩など、さまざまな視点から検討し、アーティストの表現に無限な可能性を与えました。 同時に、アルゴリズムとAI技術が郭雪湖の創作の世界を再解釈し、歴史と現在のつながりを示しました。

作家たちとの対話

 12月13日、14日に2回ギャラリーに行って鑑賞しました。13日は1人で行きましたが、14日にもう一回行くとき、作家の王新仁・林経堯・劉乃廷が現場にいたので、直接作家たちと色々話しました。これから、3人との会話から知った作品制作の裏話と作品について紹介します。

王新仁:AIには意図的に絵の一部だけを学習させた

 今回、王は3つの作品を作りました。3つは一つのシリーズの「Bridging Eras」になります。作家が郭雪湖の絵画をAI(Stable Diffusion)に与えて学習させました。そして、勉強した内容により、AIが新しい画像を生成した。作家が生成した画像をp5.jsを用いて読み込み、もう一回プログラミングしました。最後に、AIやp5.jsなどのデジタルのツールを使って得たアウトプットを印刷しました。使用したメディアは黒いアルミ板です。

郭雪湖《塔山煙雲》(左) vs 王新仁《Bridging Eras #Landscape》(右)
 私は創作のなかにAIを使ったことがないので、作家とAIの部分をたくさん話しました。驚いたのは、王がAIに意図的に絵の一部だけを学習させたことです。「そうしないと、AIは自分が何を学んでいるのかすぐに理解してしまう。 AIがより創造的になるためには、AIが学習していることをすぐに理解できないようにする必要がある」と王は話しました。そのため、王は郭雪湖の絵画をいくつかの部分に分け、AIに別々に学習させました。 そして、AIが生成したパーツの画像を取り込み、それらを組み合わせて今回のシリーズを作成しました。作品に使われた色は、紙に印刷すると暗くなる可能性があるため、黒いアルミ板に印刷してみました。これで、色が鮮やかに見えます。

林経堯:京都を旅行中に突然何かを作りたくなった

 林は「台南小西門」という作品との対話を選びました。郭雪湖は「台南小西門」の制作にあたり、線で主要な建築物の輪郭を描き、異なる色調の黒で明暗の関係を表現しました。林はそれらを意識し、デジタル技術を駆使して筆触と輪郭線を実現しようとしました。シリーズ作品の「水郷四時」は、4つの異なる時間帯の水郷の建築風景で構成されています。

郭雪湖《台南小西門》(左) vs 林経堯《水鄉四時》(右)
 作品の中央から水平線によって上下に分かれています。 上部は建物の部分です。 下部は湖に映る建物の部分です。 作品の生成過程を見ると、建物と反射は同時に生成されることがわかりました。 作者は、下半分に歪みとずれを加えることで、反射の感覚を表現しています。作品のプリントに林はフレスコジクレーの紙を選び、「紙の凹凸のある質感を作品のベースに残したかった」と語りました。林は日本が好きで、特に京都が大好きです。そのため、1年間に何回も家族と京都へ旅行しています。今回の作品も、京都で建物や風景を見ながら最初のアイデアが生まれたそうです。

劉乃廷:これから93年間、私の作品は変化していく

 劉はp5.js を使用してフレームごとのジェネラティブ ペインティングを作成するのが得意で、彼の作品のテーマは主に具象的なオブジェクトです。今回もそうです。彼が得意とする具象的なオブジェクトを使い、現在の台北の街並みを描写します。

郭雪湖《南街殷賑》(左) vs 劉乃廷《Walk in Progress #0》(右)
 劉の新作の「Walk in Progress」は、郭雪湖の「南街殷賑」(1930年)を、時間を中心概念としてコードで表現したものです。印刷したのは変化している「Walk in Progress #0」の4つの段階の静止画です。1/4は、街風景の輪郭線です。2/4は、まだ塗りつぶされていない部分がいくつかあり、「これは過程である」ということを示す手がかりが残されています。3/4の第3段階は最終調整で、ライトが輝き始めるだけでなく、太陽の位置も低く沈みます。4/4の最後には看板は崩壊し、伝統的なメディアと都市開発の輪廻を表現しています。「Walk in Progress」というタイトルは、「Work in Progress(進行中の仕事)」にインスパイアされたもので、ほぼ1世紀にわたるこの2つの作品(郭の「南街殷賑」と劉の「Walk in Progress」)は、台北の進行中の都市開発の2つのWIPを表しています。
劉乃廷《Walk in Progress #0》1/4, 2/4, 3/4, 4/4
(作品のスクリーンショット https://akaswap.com/event/guoxuehuにより)
 作品のNFTはWalk in Progress #0のデジタル版です。ミントした後7日以内であれば、輪郭線の描写の完成までを見ることができます。7日から1ヶ月の間に、色とテクスチャの描写の完成までを見ることができます。1ヵ月後、全体の描写の完成までを見ることができます。93年前の1930年の郭の作品「南街の祭」を再考して「Walk in Progress」が作られました。それに対して、93年後には作品が崩壊し始めることを劉が設定しました。そのとき、作品を開くための対応ブラウザは存在するのだろうかと劉が言っていました。

さいごに

 今回は、主に「Kuo Hsueh-Hu And Generative Artists: Landscape Across Centuries」とそのなかの3つの作品について紹介しました。展示期間は2024年1月14日までです。ぜひ、台北に行ってみてください。台北で見た他の展示会も面白かったです。チャンスがあれば、またブログでみなさんに紹介します。