博士前期課程 1年前期を振り返ってみた

はじめに

こんにちは。ネットワークデザインスタジオM1の及川です。

先週の月曜日、M1後期最後の授業が終わり、春休みに突入しました。

博士前期課程の半分が終わったということで、この1年間を振り返ってみようと思います。

今回は、前期に焦点を当てて振り返りをします。

 

前期は、講義6コマ+ゼミ1コマという形でした。

その中でも、インダストリアルアート学域色の強い授業3つを紹介します。

 

Advanced course of spatial design

1つめは、Advanced course of spatial designです。

この授業では、5名程度のグループに分かれ、ストリートファニチャーのデザイン・制作を行う授業でした。

ストリートファニチャーとは、公共施設に設置された全てのものを指します。この授業は、東京都立大学日野キャンパス4号館の吹き抜けに、人が集まるような家具を設置しよう、という内容でした。

私たちのグループの制作手順は、以下の通りです。

1. アイデア出し(miro / Zoom)

2. プロトタイプの制作(紙)

3. イメージ画像の作成(Illustraterなど)

4. 図面の制作(AutoCAD)

5. 素材集め

6. 制作(木工室 / Fusion360)

制作では、SHOPBOTやレーザーカッター、パネルソーなどを使用して木材をカットします。これらの機械が設置されている木工室は、申請をすることで学生が自由に利用できます。

学部の授業では、図面やスケッチ、模型に落とし込むことはあっても、実寸大での制作はありませんでした。

今回の授業を通して、制作の大変さ・楽しさ・安全性に対する認識などを学ぶことが出来ました。

 

視覚伝達特論

2つめの授業は、視覚伝達特論です。

この授業は、前期と後期を通して行われました。3-4名のグループ課題です。

内容は、渋谷駅前エリアマネジメント様の協力の元、渋谷スクランブルスクエアに投影する15秒の映像制作です。

こちらの授業は、SHIBUYA +FUN PROJECTのひとつとして行われ、渋谷の魅力を広めるためのものです。

私たちのグループの制作手順は、以下の通りです。

1. 現地調査

2. アイデア出し

3. 現地調査

4. 絵コンテの作成(Illustrater)

5. 撮影(PremierePro)

6. アニメーションの制作(AfterEffect)

制作では、先生からのフィードバックをいただき、グループ内で話し合いを重ねながらブラッシュアップをしていきました。

実は、後期にグループメンバーの1人が留学をしながらのオンライン参加だったため、話し合いが難しい場面もありました。

オンライン上で話すよりも対面で話した方がスムーズに進みやすいことが多いと感じます。

 

インダストリアルアート特論Z

3つめの授業は、インダストリアルアート特論Zです。

こちらの授業は、インダストリアルアート学域の先生方がオムニバス形式で講義をしてくださりました。

テーマは論文の書き方です。

2週ずつで先生が交代し、それぞれの視点から講義してくださいます。

課題の例としては、椅子のスケッチ、観察を行い、要素を分解してリ・デザインするというものや、自分の研究テーマについて、雛形を用いた説明をするというものがありました。

学部4年次に論文を書いたものの、書き方はあっているのだろうか、という思いが強かったため、この授業を通してなんとなく掴めた気がします。

ただ、2週ずつという短いスパンだったため、今後いただいたヒントを元に書き方を学んでいきたいと考えています。

 

おわりに

全体を通して、グループでの制作課題が多い期だったと感じます。学部時代よりも1歩踏み込んだ、実寸大での制作や外部の方と連携した制作など、貴重な体験ができました。

次回は、後期について振り返ろうと思います。